フランスの医療チームが27日、人間の患者を対象とした史上初の「無重量手術」に成功した。複数の欧米メディアが報じた。国際宇宙ステーション(ISS)や未来の月面基地などでの長期宇宙滞在に備え、宇宙での遠隔手術システムを開発するための実験だ。
仏南西部の上空でエアバスA300型機を高度8400メートル付近から6000メートルまで急降下させて、無重量状態にした。
英BBCによると、3時間の飛行中に、20秒ほど無重量状態が続く急降下を31回も繰り返し、外科医3人と麻酔医2人が男性患者(46)の腕から良性腫瘍を切除した。正味の手術時間は11分間ほどだった。
登山用の器具で体を機体に固定して執刀した医師は「宇宙でも特に問題なく手術できる」とAP通信に語った。男性患者はバンジージャンプが趣味で、「ちょっと疲れただけだ」と話していた。今後、地上からロボットを操作して手術する実験を予定している。
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なんつー実験だ。笑
やってくれる患者を見つけたところも凄いですね。バンジージャンプが趣味の、良性腫瘍患者。普通だったら「面白そうだ」とは思っても、急降下31回には耐えられないでしょうね。
そういえば漫画「スーパードクターK」で、重力があって手術できない箇所の腫瘍を取るために、スペースシャトルで宇宙まで行って手術して戻ってくる話がありました。まさにそんなimage。世界初、史上初と謳われるニュースを聞くと、人間の進歩って凄いなと素直に感心してしまいます。
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むしろ負担が大きくなりそう