末期がん患者らのホスピスケアに取り組む山梨県甲府市の在宅ホスピス医、内藤いづみさん(55)が、命について多角的に学ぶ「ホスピス学校」を7日に開校する。年2回程度、講師を招き、ホスピスについて理解を深めてもらう。
内藤さんは旧六郷町(現市川三郷町)出身。福島県立医大卒業後、勤務医を経験した。さらに英国でホスピスを学び、1995年、甲府市に緩和ケア診療所「ふじ内科クリニック」を開いた。
内藤さんは、命について学ぶことは自分や相手、自然への感謝の気持ちにもつながっていくといい、ホスピスケアは「患者が持っている宝物に気付くためのお手伝い」という。
新たに始めるホスピス学校には、全国各地で活躍する、親交が深い医師や心理学者、映画監督、環境活動家らを講師として招く予定だ。将来的には常設し、分校や支部をつくることも考えているという。
初回となる7日は北杜市で、悩みを抱えた人のための安らぎの場「森のイスキア」(青森県弘前市)を主宰する佐藤初女さんが講師を務める。講演会に加え、秘伝のおむすびの作り方を教わるワークショップもある。
初回は予約で満席。ホスピス学校の日程はホームページ(http://www.naito-izumi.net/)で確認できる。
これは期待。社会に生きる職としてうまく成り立たせることのできる学校であることを願います。
今の日本の癌治療は、まぁ最後が悲惨になってしまうものも少なからずありますからねぇ。痛みを止めることに集中するのならばより良い最後の迎え方があるのは間違いないでしょう。専門の治療機関と協力してやることが必要だと思いますけれどね、なかなか治療は治療、ホスピスはホスピスって感じで完全に分かれているのが惜しい。こういう学校の存在で代わることもあるでしょう。