横浜市内で分娩を扱う診療所の四施設で看護師や准看護師による内診が行われていたことが二十五日、堀病院(同市瀬谷区)の無資格助産事件を受けて実施した市の立ち入り検査で分かった。
いずれも常勤医一人の診療所で、夜間や手術中に分娩が重なった場合などの「緊急避難」として実施。助産師不足に苦悩する診療所の実態があらためて浮き彫りとなった。堀病院の事件報道以降は改善しているという。
今回の立ち入り検査で市の指導を受けたのは、セントマリアクリニック=年に〇〜三件=、レディースクリニック服部=月に三〜四件=、こどもの国レディスクリニック=月に一件あるかないか=(いずれも青葉区)のほか、仲町台レディースクリニック=年に数件=(都筑区)の四施設。このうち常勤の助産師が一人も勤務しない診療所が三施設あった。
各診療所は神奈川新聞社の取材に対し、「助産師が足りない」と説明。十三人(非常勤含む)の助産師がいる診療所でも、「二十四時間は対応できない」とした。お産の全責任を一人で負う開業産科医の激務を訴え、看護師の内診は「やむを得ない」とする見解を表明。いずれも「医師の指示に基づく診療の補助」と主張している。
市医療安全課は、先月二十九日から市内で分娩を取り扱う二十五診療所を検査。診療所側の申告に基づき、職員がカルテや助産録などで事実確認した。検査ではこのほか、カルテなどへのサイン徹底(七施設)と採用時の資格免許証の確認とコピーの保管(三施設)を指導。今後も改善状況を確認していくという。
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これは「現状に法律が追いついていないケース」だと思います。はっきり言ってしまえば医者も看護師も悪くありません。前にいる患者を見つめ続けていたら結果としてそうなってしまったというだけの話です。助産師が見つからないというのは果たして医療従事者側の責任なのか?
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