2012年01月09日

胃ろう造設の新技術、鮒田式で安全に胃壁を固定する。

胃ろう造設安全に 開腹せず胃壁固定具、医師開発 三重

 病気やけがで自力では食事ができない患者の腹部に穴を開け、胃に通じるカテーテルを挿入して水分や栄養を送る「胃ろう造設」。三重県松阪市上川町のふなだ外科内科クリニック院長の鮒田昌貴さん(57)が開発した胃壁固定具は、胃ろう造設を安全に行う「鮒田式」として、全国の医療現場で活用されている。

 胃ろう造設の手術をめぐっては、カテーテルが抜けて胃壁と腹壁が離れて腹膜炎を起こしたり、肝臓や横行結腸へ誤って穴を開けてしまうといった医療事故が相次ぎ、中には死亡例もある。

 鮒田さんは、安全な胃ろう造設を医療現場に普及させようと、開腹せずに胃壁と腹壁を縫合固定する胃壁固定具の開発を進めてきた。この「鮒田式」だと短時間で手術できるうえ、手術後には体外から抜糸することができ、体内に異物が残ることもないという。

 1990年に特許出願し、3年後に製品化された。胃ろう造設は全国で年間10万例以上あるといい、このうち鮒田式は年間約4万1千例で実践されているという。さらに、胃がんの摘出や虫垂の切除など、ほかの腹腔(ふくくう)鏡下手術にも応用されているという。

 昨年8月には、手術にあたる医師が片手で操作できる改良版も製品化。医師が内視鏡カメラの画像を見ながら1人でも操作できるようになった。

 鮒田式の胃壁固定具を取り扱う医療機器メーカーによると、旧製品はこれまで国内で34万本、改良版は今年9月までに1万2千本が出荷されたという。海外の医療現場でも使用例が増えており、2002年からドイツを中心に中国や韓国、イタリア、イランでも使われているという。

 鮒田さんは「アメリカなどほかの国の医療現場でも活用してもらい、安全な胃ろう造設の普及へ情報発信を進めたい」と話している。



 説明文を読む限り、いまやられている胃ろう造設が血行な割合で鮒田式な気がします(といってもどれが鮒田式なのか細かいところではよくわかりませんが。笑)
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posted by さじ at 18:32 | Comment(0) | 消化
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