難治性てんかんの患者の皮膚細胞から、あらゆる種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を作製することに、大阪医療センターの金村米博・再生医療研究室長などのチームが世界で初めて成功した。
病気発症のメカニズムの解明や、治療薬の開発に役立つと期待される。
てんかんは、脳内の神経細胞同士でやりとりされる電気信号が過剰に出て、けいれんなどを引き起こす病気。多くは薬で治療できるが、薬が効かないものを難治性てんかんと呼び、現在は脳の一部を切り取る手術しか対処法がない。
研究チームは、この手術を受けた20人の患者から頭の皮膚細胞を採取し、iPS細胞作製を試みたところ、2人の細胞で成功。作製には山中伸弥・京都大学教授が開発した、ウイルスを使って4種類の遺伝子を導入する方法を使った。iPS細胞が神経細胞に変化することも確認した。
てんかんの神経細胞を皮膚から培養できれば、その人に合った薬の調整なども出来るようになる、かも?
難治性てんかんだと、抗てんかん薬もなかなかねぇ。難しいところありますけれど、薬で抑えられるところは抑えられますから、内服を欠かさずすることが大事です。