京都大病院(京都市)は18日、再生医療や創薬への応用が期待される人工多能性幹細胞(iPS細胞)を診療に役立てるための基盤整備に向け、新たに「iPS細胞臨床開発部」を12月1日に創設する、と発表した。難病患者から細胞の提供を受けて、iPS細胞を作製する専用外来などを設ける。iPS細胞を開発した山中伸弥京大教授は会見で「臨床応用を進めるための最初の1歩。10年以内に臨床試験の段階まで入りたい」と話した。
同開発部は、山中教授が所長を務める京大iPS細胞研究所(CiRA)と共同で立ち上げる。初代部長には京大大学院医学研究科の平家俊男教授(発達小児科学)が就任。京大病院とCiRAの医師、研究者約80人が所属する。
同開発部には、iPS細胞外来と品質管理技術開発室を設置。外来では、パーキンソン病や筋ジストロフィーなど難治性疾患を抱えている患者の窓口となり、皮膚などから細胞を採取してiPS細胞を作製する。1年に50人程度の採取を見込み、難病の原因解明や新薬の開発などさまざまな研究に役立てる。
開発室では、データを蓄積した「iPS細胞バンク」の設立準備を進め、移植などの再生医療に向けた品質管理を担当する。
京大病院ではこれまでもCiRAと協力し、難病患者の細胞からiPS細胞を作製しており、平家教授は「協力関係を深め、より多くの種類のiPS細胞の研究に生かせるよう支援していきたい」と話した。
世界最先端の発見ですからねぇ、それ相応の設備で、惜しげも無くお金使って、ガンガン研究してもらいたいです.
やっぱり、いい研究にはお金が必要ですからねぇ。そこをケチっていい研究はできず、そうすると医療後進国になって、アメリカに薬やら何やらで頼らないといけなくなってしまいますからね。