2012年01月08日

希少植物ヒゼンマユミの実から抗がん作用のある化合物を発見する。

がん細胞増殖を抑制 絶滅危惧T類、ヒゼンマユミの実

 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧T類に指定されているニシキギ科の希少植物ヒゼンマユミの実に、がん細胞の増殖を抑える効果があることが、徳島文理大学の橋本敏弘教授(生薬学)らのグループの研究で分かった。19日に筑波大学で開かれる学会で発表する。

 グループは、ヒゼンマユミの実から抽出した8種類の化合物に、ヒト肺がん腫瘍細胞株、ヒト子宮頸部がん細胞株、口腔扁平上皮がん細胞株をそれぞれ加え、がん細胞の生存率を調べた。

 その結果、8種類の化合物のうち、2種類は全てのがん細胞、2種類は肺がん腫瘍細胞のみ、1種類は口腔扁平上皮がん細胞のみにおいて、それぞれ増殖を抑制する効果があった。グループは今後、実用化に向けた研究も進めたいという。

 抽出した8種類の化合物のうち、7種類は今回初めて見つかった新規化合物で、橋本教授は「ほかの病気への応用も期待できる。葉や根の研究も進めて効果を検証したい」と話している。

 ヒゼンマユミは、阿南市伊島の西部にある棚子島など国内3カ所のみで自生する。橋本教授は2010年1月、ヒゼンマユミの実と苗木1本を譲り受け、同大植物園で栽培している。



 古来より人間は植物の恩恵に与っていますが、未だに植物が宝の山であることに代わりはないようで、続々と抗がん剤などのヒントが植物から得られていますね。
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posted by さじ at 03:05 | Comment(0) | がん
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