登山が中高年の間でブームになっています。記者などは、「苦労してまで登らなくても」と思ってしまうタイプなのですが、「心も体もリフレッシュできる」という体験談はよく耳にします。登山の効果とコツを探ってみました。
紅葉に包まれ、一歩一歩、頂上を目指す――登る苦労を別にすれば、確かに、思い浮かべるだけで健康的でさわやかな気分に浸れる。日本山岳会理事で、鶴見大歯科麻酔科助教授の野口いづみさんによると、実際に、登山と健康の関係が注目を集めており、研究成果も出始めたとのこと。心肺機能が高まり、森林浴の効果で心身のストレス軽減につながるという説明はすぐ納得できる。さらに、生活習慣病の予防・治療に向けた研究も進んでいるそうだ。
「低酸素状態の高所ではエネルギー消費が増大し、内臓脂肪が分解される可能性が示されているのです」という言葉には、ウエストサイズが気になる向きは興味をそそられるのでは。
「体力に自信がある人でも、低い山から慣れていきましょう。日ごろ、体力や体の柔軟性を養っておくことも大切です」。中高年の遭難が増えており、単独行は避けるべきだとも。
普段とは違う環境で運動するのだから、心臓発作や脳卒中の危険性も考慮に入れなければならない。注意したいのは脱水。血が固まりやすくなるからだ。野口さんは「トイレを気にして水分の摂取を抑えないように。前夜の深酒はもってのほかです」と話す。登山中は喫煙も禁物だ。
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低酸素の場所で運動すると消費エネルギーが増えるのくだりが意味分かりません。低酸素の場所で運動すると、酸素を沢山取り込んで末梢に送ろうとして、血液中の赤血球やヘモグロビンが増加するのは分かるのですが、山登り程度の短時間で増加するものではないと思いますし、何よりそれは高酸素の環境に戻って初めてそのパワーを発揮できるのではないでしょうか(つまり、血中の酸素運搬能力が上がった状態で酸素を取り込めば、燃焼力も上がるということ)。
高地トレーニングを行う場合においても、3日〜1週間は、高地の環境に身体を慣らさなければならないそうで。山登り程度じゃ変化しませんよね。まあ山に登れば燃焼はされるでしょうが。「消費エネルギーが増えるメカニズム」を理解している方がいらっしゃいましたら教えていただけると助かります。
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