キノコから抽出した成分を使う「新免疫療法」をうたって、効果のはっきりしないがん治療を行い、治療費などをだまし取ったとして、警視庁武蔵野署は20日、東京都武蔵野市の「オリエント三鷹クリニック」院長で、近畿大元教授容疑者(62)を詐欺容疑で東京地検八王子支部に書類送検した。
容疑者は1999年11月〜2002年12月、乳がんを患っていた都内の女性(当時49歳)に、治療の効果がない可能性を説明しないまま、キノコの抽出成分などの投薬による治療行為を施し、診療費や医薬品代などとして計約80万円をだまし取った疑い。女性は04年に死亡した。
容疑者は、著書やホームページなどで独自の治療法の効果をPRしていた。死亡した女性の遺族が損害賠償を求めていた裁判では、東京地裁が昨年6月、正確な情報提供の義務を怠ったとして容疑者側に約5000万円の支払いを命じ、控訴審で和解協議中。同クリニックは20日、「詐欺罪に該当する余地は一切なく、極めて遺憾」とコメントした。
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アガリクスといい…。しかし患者側としては藁をも縋る気持ちで頼っているわけです。元大学教授という権威を振りかざして医療を行い、死亡させるとは。許されてはない行為です。
いつまでキノコブーム続くんでしょうねぇ。
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