簡単な身ぶり手ぶりで、まだ言葉をうまく話せない赤ちゃんとコミュニケーションを図ることができる「ベビーサイン」が、注目を集めている。NPO法人日本ベビーサイン協会(神戸市)は、勉強会などに講師を派遣している。
協会の認定講師で、九州大研究員の山本幸子さん(31)によると、対象年齢は生後6カ月〜1歳6カ月。親が言葉をかけながら何度も同じサインを赤ちゃんに見せて覚えさせる。手をグーやパーの要領で動かしたり、口元に手をあてたりして、「おっぱいがほしい」などの意思表示をできるようにする。
90年ごろから米国で研究が始まった。親子のきずなが深まり、会話の習得に役立つとされる。欧米では、保育所で導入されたり、母親らのサークルもできたりしている。
北九州市の主婦岡本陽子さん(28)はインターネットで知った。山本さんにも習って1歳3カ月の長男に教えているうちに、30分から1時間ごとに手をグー、パーの形に動かすようになってきた。「おっぱいがほしい」のサイン。岡本さんは「意思疎通ができるのはうれしい」。
協会は福岡、大分、鹿児島などで、ママと赤ちゃんのための教室を開いてきた。詳しくは同協会のホームページで
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やっていることはオペラント条件付けと同じでしょうか。オペラント条件づけとは、何かを行った時に何かが起こる、ということを学習し、その確率を高めていく学習法です。赤ちゃんが手をグーパーと動かした時におっぱいを与える、ということを繰り返すと、次第に「手をグーパーすればおっぱいがもらえる」ということを学習するわけです。
ちなみに有名な「パブロフの犬」はレスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)です。こちらは受身な学習法で、エサを出して唾液が出る、という生理的なものに、条件を付け加えます。エサを出すと同時にベルを鳴らす、というのを繰り返すと、そのうちに、ベルを鳴らしただけで唾液がでるようになります。これがレスポンデント条件付けです。
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