英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」(BMJ)の電子版に掲載された研究によると、カルシウムのサプリメントを服用しても、骨粗しょう症の予防には役に立たないとの結果が出た。
研究は、3歳から18歳の約2900人の健康な子供を対象に行われた。少なくとも3カ月間、カルシウムのサプリメントを与え続けたグループに、その後6カ月以上にわたって骨の状態のモニターを実施した。その結果、サプリメントを摂取した子供の上肢の骨の密度は、サプリメントを取らなかったグループのそれを、わずか1・7%上回ったに過ぎなかった。
上肢ではそれでも多少の恩恵があったが、それ以外の部分、とりわけ、年を取ると折れやすくなるでん部や脊柱の下部などでは、全く効果が見られなかった。研究は、上肢で見られた程度の効果では、子供の時やその後を問わず、骨折の危険性が減ることはまずないだろうと指摘している。
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骨密度には確かにカルシウムが関与していますが、それを左右するのはパラソルモン、活性化ビタミンD、カルシトニンといったホルモンのバランスですよね。
だからといってカルシウム摂取不足な人は多いと思うし、そういう人は将来骨粗鬆症になる可能性が非常に高いと思うんで、栄養が偏っていると思う人はサプリメントで補うことが必要になってくると思います。
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10年続けたら、単純計算で96%増加になりますよ。
たとえ必要な部位に蓄積されないとしても、
他の部位に蓄積されたものが、
老化に伴う現象に影響を及ぼさないとも思えない。
実験期間が短すぎると思う。
そう単純なものでもなかろう。