人の乳歯や親知らずから取り出した、骨や神経などさまざまな細胞に成長する幹細胞を、脊髄を損傷したラットに移植すると、中枢神経が再生し下肢の運動機能が回復することを、名古屋大の上田実教授(顎顔面外科)らの研究チームが明らかにし、1日付の米医学誌電子版に発表した。
ラットの実験では、歯の幹細胞は移植しても腫瘍は形成されなかった。上田教授は「胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った再生医療よりも倫理や安全面のハードルが低く、脊髄損傷の治療に新しい可能性を提供でき、医療廃棄物の有効利用も可能」と話している。
そろそろ本格的に脊髄損傷をおった人に臨床研究のような形で再生医療できないものですかね。理論上は出来ても実際やるとなると悪性腫瘍などのリスクからは出来ないんでしょうか。それでもその人の日常動作を回復するなら、希望者は多いと思うのですが。