2006年09月16日

人間ドッグ受診者の88%に、何らかの異常がみつかる。

人間ドック受診の88%「何らかの異常」

 日本人間ドック学会(奈良昌治理事長)は8日、2005年に人間ドックを受けた人の約88%に何らかの異常が見つかった、とする調査結果を公表した。

 集計を担当した笹森典雄・牧田総合病院付属健診センター院長は「このうち70%くらいは医療の必要がなく、生活習慣を変えるだけで改善できる」と話している。

 調査は、同学会などが指定する全国の病院や施設で人間ドックを受診した約270万人が対象。「異常なし」は12・3%で、87・7%の人で何らかの異常が見つかった。04年と全く同じ結果だった。異常があった項目で最多は肝機能異常で26・6%、これに高コレステロール、肥満が続き、生活習慣に関係の深い項目が目立った。

 また、がんが発見されたケースは5887件あり、内訳は胃がん31・7%、大腸がん18・1%、肺がん9・1%など。胃がんの割合は20年前の調査に比べ半減した一方で、前立腺がんや乳がんが増加した。

 同学会は、人間ドックの結果を分かりやすく説明したり受診者の相談に乗ったりするため、看護師、保健師、管理栄養士などを対象に、人間ドック健診情報管理指導士(仮称)を創設する方針。

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 日常どれだけ健康に気をつかっていないか。それにこれは人間ドッグに行く程度は健康に気を使っているということであります。つまり潜在的に異常な人はまだ大勢いるはずです。

 特に肝機能障害などは気づきにくいです。でも、生活習慣を治せば改善します。病気になってから「しまった」と思っても遅いです。癌なんてまさにその代表例で、検診していれば見つかるものをわざわざ成長させてしまっている。非常に嘆かわしいことです。

 気軽に、定期的にやってみましょう。病気は治すものではなく、早期発見、早期「予防」するものです。

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posted by さじ at 21:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | 生理
この記事へのコメント
実は当たり前なんですけどね。
数字のマジックというか。
基準値値というのは、正常な人がいたら95%が入る割合。
だから、検査項目が20項目あるとしたら、平均すると、一つは異常値が出るのが普通なんですよね。

確率からいって、一つも異常値が出ない確率はそんなもんじゃないですかね。

Posted by Dr. I at 2006年09月20日 01:03
こんばんは〜。
なるほど。。う〜ん。イメージしづらいですが。極健康タイプの人間は本当に一握りしかいないと考えるのが正解ですかね。

確かに基準値というものを重視して考えるとそういう理屈になってしまいますが、人間ドッグのような「潜在性」を測る検査では大部分の人が基準値内に入っても良いような気も。
Posted by さじ at 2006年09月20日 01:17
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