県出身者の医学部進学を促そうと、県教委は7日、県立新潟高校(新潟市関屋下川原町2)と県立長岡高校(長岡市学校町3)の理数科に、来年度入学生から「医歯薬コース」(仮称)を導入する考えを明らかにした。県教委によると、医学部進学を主眼に置いたコースの設置は「公立高校では例がないのでは」としている。
医歯薬コースは理科や数学を中心に学力向上を目指すとともに、現役医師による講演会や病院見学、医療倫理に関する総合学習などの体験学習をカリキュラムに盛り込む。県教委によると、両校の理数科は現在1クラスずつの編成(定員各40人)だが、来年度の募集学級計画からそれぞれ2クラス(同70人)に拡大。2年進級時に希望に応じて医歯薬コースに振り分ける。
県医薬国保課によると、県内の高校から医学部に進学する高校生は例年80人程度。そのうち約4割を占める新潟大進学者は大半が地元に定着するが、残りは必ずしも地元に戻るとは限らない。同課の担当者は「年間の進学者を倍程度に増やせば、医師不足が軽減されるのではないか」と指摘する。
県内の医師数が全国平均を大幅に下回る現状に対し、新潟大医学部は08年度入験から、県内出身者を優先的に入学させる「地域枠」5人を導入。国も同大医学部の定員を暫定的に増やすことを認める方向で検討しており、県教委高等学校教育課は「教育現場でもできることから始めたい」と話している。
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なにやら安直な…。まあいい試みだと思いますけどね。地元に定着する医師を増やしたいと思うのは当然のことでしょうし。
ですが、「高校に医歯薬コースがあったから」医学部に進学するというのは果たしてどうなのか。それは自分がなりたいからなったというより、「そこにあったから」って感じですよね。とやかくは言いませんが、親が子供を医者にしたいと思ったから入れるような高校、なんてふうにはなってほしくありません。
そんな高校、そこらじゅうにありますしね。平凡ですわ。この記事で「オッ」と思ったところはまさにそこで、病院研修や体験学習なども盛り込んでいるようです。これは他の高校とは違う、非凡な点。うまく作用して、モチベーションの高い医者に成ってくれることを望みます。
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