北里大学病院(神奈川県相模原市)は11日、体重530グラムの未熟児の内視鏡手術に国内で初めて成功したと発表した。10月2日に都内で開かれる日本胸部外科学会で発表する。
執刀したのは小児心臓外科担当の宮地鑑助教授。女児は昨年12月、同病院で出生したが、大動脈と肺動脈をつなぐ動脈管が閉じず、肺出血を起こしたため、1月24日、内視鏡でクリップする手術を行った。その後の経過は良好という。
動脈管は、胎児の肺に血液を供給する役割を持ち、出産後に自然に閉じるが、未熟児の場合、閉じにくくなる症状が出やすいという。同病院では昨年から1000グラム未満の未熟児に対し、より負担の小さい内視鏡手術を施しており、今回を含め13例成功している。
宮地助教授は「内視鏡手術の有効性が証明できた」と話している。
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ただでさえ小さな未熟児の心臓の、小さな小さな場所を内視鏡で治療してしまうとは。宮地鑑先生に拍手。これからも頑張っていただきたい人です。
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ですが宮地鑑先生の成し遂げたことは快挙には違いありません。残念な結果に終わってしまいましたが。