小泉純一郎首相は9日午後(日本時間同日夜)、宿泊先のホテルでフィリピンのアロヨ大統領と会談、経済連携協定(EPA)に署名した。EPA締結はシンガポール、メキシコ、マレーシアに次ぎ4カ国目。フィリピン人の看護師や介護士を一定条件で受け入れることを盛り込んだのが特徴で、初めて労働市場の一部開放に踏み切る。
臨時国会で承認を得て、07年春の発効を目指す。
協定によると、フィリピン人の看護師と介護士に対し、日本の国家資格を取得するための就労をそれぞれ3年と4年を上限に許可。日本の国家資格を取得した場合は引き続き就労を認める。日本で介護福祉士の資格を取得する制度も新たに創設する。ただ、受け入れ人数などは掲げておらず、人材の移動の規模は今後の運用次第だという。
貿易面では、フィリピン側が自動車部品や電気・電子製品などほぼすべての鉱工業品について、日本側もほぼすべての鉱工業品と一部の農林水産品について、それぞれ関税を撤廃。日本とフィリピン間の貿易総額の約94%が無税化される見通し。
EPAは国家間で投資や貿易の自由化ルールを定め、経済交流の活性化を図るもの。世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)が7月に凍結されたこともあり、政府は「EPA拡大は日本の死活問題」と位置づけ、取り組みを進めている。
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こういう国家的な人員受け入れは歓迎すべきところだと思います。個人的な主観ですが、特にフィリピン人の女性はストイックというイメージがありますので、医療従事に向いているような気も。
国家の職なのだから安々と首に出来まいとふんぞりかえって怠けるフィリピン人を帰国させる工夫と、フィリピン人だからと過剰にこき使うバカけた日本人をどうにかする工夫。そこらへんを上手く現実的なプランで詰めていけば、現在の日本人医療従事者の負担は劇的に減ると思います。
要は信頼関係ですね。日本とフィリピンの。国際問題にならないことを願います。