ベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤の被害を受けたとみられ、結合体双生児として生まれたグエン・ドクさん(25)が12月に結婚することになった。支援を続けていた市民団体「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」(事務局・福井県若狭町)は、自立生活を支えるための募金を呼びかけている。
ドクさんは88年、ベトさんとの分離手術を受け、現在はつえや義足を使って歩きながら、ホーチミン市の病院職員として勤務。ベトさんは、急性脳症で寝たきりになっている。
ドクさんの相手は、ボランティア活動を通じて知り合ったグエン・チ・タイン・テュエンさん(24)。結婚後は、支援施設を出て自立生活をしたいと考えているが、2人の収入を合わせても家賃を払うだけで精いっぱいだ。
ベトナムでは、障害者の社会参加が進んでおらず、親が世話をしたり、施設で暮らすことがほとんどだという。ドクさんは「これからも枯れ葉剤被害を受けた子どもたちのために働きたい」と希望しており、同会はドクさんがさらに成長することを願い、今後も支援することを決めた。
自身が車椅子生活を送る同会事務局長の河原正実さん(58)は「他の枯れ葉剤被害者に勇気を与えるためにも、自立生活を成功させてほしい」と話している。問い合わせは河原さん(090・5686・4079)。お金は郵便振替で「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」(00760―7―35075)へ。
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もう20年以上昔なのですねぇ。今でもシャム双生児といえば「ペドちゃんドクちゃん」を連想する方も多いのではないでしょうか。
二人とも支援施設、それも障害に理解のあまりないベトナムで勤務していれば給料は少ないでしょう。しかしこう、自立していくというのは良いですね。できれば募金は福祉のほうに使って、自分の手で「勝ち取って」ほしいものです。
参考:wiki ペドちゃんドクちゃん
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