フルーツジュースや野菜ジュースをよく飲む人は、アルツハイマー病の発症リスクが大幅に低いことが示された。ジュースを週1回未満しか飲まない人に比べ、週3回以上飲む人ではアルツハイマー病の発症率が76%低く、週1〜2回飲む人でも16%低いという。
この知見を報告した米Vanderbiltバンダービルト大学(テネシー州)医学部助教授Qi Dai博士によると、これは抗酸化物質の中でも特に強力であるポリフェノールによる効果だという。ポリフェノールは果物や野菜の皮の部分に含まれ、実を丸ごと絞ればジュースにも含まれる。これまでアルツハイマー病に関する生化学研究では、脳に形成されるアミロイド-β(ベータ)蛋白の蓄積に焦点が当てられ、抗酸化物質がこれを防ぐ可能性について検証されてきたが、抗酸化物質であるベータカロテンなどには効果が認められなかった。
今回の研究では、広島、ハワイのオアフ島、米国シアトルに住む日本人の健康について研究するKame Project(カメ・プロジェクト。カメが長寿であることにちなんだ命名)の参加者約1,800人を追跡。被験者は1992年よりフルーツジュースおよび野菜ジュースの摂取量を報告し、2年ごとに精神機能の検査を受けた。ほかに関与すると思われる因子(交絡因子)について調整した後でも、ジュースを多く摂取する人ではアルツハイマー病の発症率低下が認められたという。この知見は米医学誌「American Journal of Medicine」9月号に掲載された。
どのジュース、どのポリフェノールが特に高い効果をもたらすのかについては、さらに研究を重ねる必要があるとDai氏は述べており、血液サンプルを用いた新たな研究について米国立衛生研究所(NIH)の助成金を申請中だという。
米国アルツハイマー病協会のBill Thies氏は、この研究では認知症の発症が80例ほどしかない点を指摘し、時間をかけて調べていく必要があると述べている。「ジュースが好きな人にとっては飲む理由ができたことになるが、その先については慎重になるべき。朝いつもオレンジジュースを飲んでいるなら、それ以上は必要ない」とThies氏はまとめている。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
ポリフェノールはやはり身体に良い、らしい。関連商品が出てきそうなニュースですが、まあ100%ジュースや果物は食べたほうが健康的ですしね。おっと、食べすぎ、取りすぎは糖分過剰摂取になってしまいますから気をつけて下さい。カレーとホヤ食ってジュースで乾杯。これです。
関連
医学処 カレーに含まれるターメリックはアルツハイマーを防止する
医学処 アルツハイマーにはホヤが効く。
医学処 アルツハイマーに効く新型ワクチンは副作用もありません
醗酵ですか、野菜ジュースとの関連はどのようになるのでしょうか。気になります。