2006年09月09日

くも膜下出血の治療成績は、開頭手術も血管内治療も同等

くも膜下出血「血管内治療」も有効

 脳卒中の一つ、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の治療で、手術せずに行う「血管内治療」は、治療1年後以降の長期成績が、「開頭手術」と同等とする結果を、米国の研究者らが医学誌「ストローク」に発表した。

 脳動脈瘤は脳血管にできるこぶ状の膨らみで、血管内治療は、血管を通してコイルをこぶに入れる。従来は、頭部を切開し、破れた部分をクリップでとめる開頭手術が一般的だった。

 米カリフォルニア大サンフランシスコ校など9施設は、1996年から3年間に、くも膜下出血の治療を受けた1010人(血管内治療299人、開頭手術711人)を調査した。

 その結果、治療から1年後、こぶが再び破れる再破裂率は、血管内治療で0・11%、開頭手術が0%で、ほとんど差がなかった。再治療が必要となった割合は血管内治療が7・7%、開頭手術で1・7%だった一方、再治療時に死亡したり、合併症で障害が残ったりした割合は、それぞれ11%、17%だった。

 米国の研究者は「二つの治療法とも、再破裂率は非常に小さい。再治療率は血管内治療の方が高いが、開頭手術は再治療時に後遺症が残る割合が高いので、長期成績は総合的に同等と言える」としている。

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 これだけ見ると確かに血管内治療のほうが侵襲性も低いし後遺症も残りにくいという点で、軍配があがりそうです。日本でもこれからは変わっていくかもしれません。まだデータ不足で開頭が主流だとは思いますが。

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posted by さじ at 05:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神
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