心を打つ俳句、美しい絵画や彫刻、美味な料理…。これらを創造する脳はどうなっているのか。「クリエーティング・ブレーン」(創造する脳)を執筆した米国の神経科学者ナンシー・アンドリーゼン氏に聞いた。
Q.創造性とは何か
A.「画家やミュージシャン、発明家に限らず、人が何かより良いものを探そうとすることから始まる。最終的には自動車のように新しく実用的なものや、絵画のような新しい美といったものが生まれる」
Q.創造の才能に遺伝子は関係するかA.「創造力が先天的なものと関係しているのかどうかはまだ分からない。ただ、バッハの家系に20人の著名な音楽家がいるようにその可能性はある」
Q.日常の創造性とは
A.「日常のあらゆる作業が創造とつながっているということ。あるコックが試行錯誤して作った料理がどこかの作家にひらめきを与え、ベストセラー誕生につながることもある」
Q.ひらめきと脳の働きとの関係は
A.「私の研究では、創造性豊かな人はとりとめもなくアイデアが浮かんでくる状態になることがある。その状態では前頭連合野の働きが活発になる」
Q.創造性と精神障害の関連性について
A.「精神を病んだ天才は多い。アイオワ大のライターズ研究会を調査したら、鬱や躁鬱の病歴を持つ人が多かった。創造行為のハンデとして精神障害が存在しているともいえる」
Q.創造性豊かな人の特徴は
A.「冒険好きで常に新しい場所やアイデアを探し求めている。規則や慣習を嫌い、どっちつかずの状態を好む。周りに拒否されても根気強く自分のプロジェクトに取り組む」
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うーむ、芸術家傾向と精神病はやはりリンクしてるんでしょうか。逆にネガティブな処で日常を見ていたり、逆にポジティブに見ていたりすることで、普通の人間では気づかないことを斬新に表現できる。。。
苦しみの果てにあるものを掴んでこれた人間だけが、表現する資格を持つのかもしれません。