ステンレスの繊維でできた「機能シャツ」が開発された。これは、心臓疾患患者の心臓の動きを遠隔で監視するために開発されたもので、ヨーロッパの研究グループが4日、世界心臓学会議で発表した。
同グループが行った実験によると、シャツを着た患者の心臓の動きがデータ化され、携帯電話の通信網を通じて中央監視センターに送られ、心電図として記録することが可能になったという。
このシャツは、見た目は通常のシャツとほとんど変わらないが、電極に働きかけることができるようにビスコース糸にステンレスの繊維が編み込まれている。
イタリア・ミラノのサン・ラファエル病院のコリ博士によると、小型の送信機と接続されたシャツを着た15人の患者を対象に行った実験では、通常の心電図の装置と同様の信頼性のある結果が示されたという。
今回の開発により、最終的には遠隔医療のためのシャツとして活用され、心臓病患者は自宅に居ながらにして病院でよりも安全に心臓の状態を監視してもらえることが期待される。
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24時間測る心電図としてはホルター心電図がメジャーですが、それよりもラフに装着できるそうです。心電図を測るのってデリケートだと思っていたんですが、ただシャツのように着れば測れてしまうものなのでしょうか。だとしたらかなりの技術です。
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