中津川市は31日、国民健康保険坂下病院で99年に起きた出産時の医療ミスを認め、死亡した女児の両親に3800万円の賠償金を支払ったと発表した。9月定例議会で専決処分の認定を求める。
医療ミスがあったのは99年10月27日。同病院で自然分娩する際に胎児が出られなくなり、約50分後に仮死状態で生まれ、間もなく死亡。両親は損害賠償を求めて提訴し、名古屋地裁は今年6月30日に「胎児は大きく、難産が懸念された。適切な分娩方法を取れば死亡しなかった可能性が高い」として同市に約3260万円の支払いを命じていた。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
む…?適切な分娩、とは。胎児が大きくても帝王切開ではなく自然分娩を希望していたとしたら。正直自然分娩で胎児が仮死状態でなく生まれる可能性なんて確実に0にはなりませんよね。手術ミスとかではなく。人間が癌で死ぬのと同じように。すると0.01パーセントの確率でも、3000万円近く賠償に?意味不明ですね。
衝撃だったのは、この国民健康保険坂下病院、サイトを見ると産科がなくなってます。この事件の煽りかどうかは知りませんが、こうやって産科は潰れていくのでしょうね。
関連:
医学処 分娩第1期内診は看護師でも行えるようにするべき。
医学処 医師に過失がなくても出産時の事故を補填する制度
医学処 妊娠、出産、全てに対応できる「総合産婦人科医」を育成する
医学処 産婦人科医は月に17回当直し、1年の休みはたったの50日
医学処 妊婦に鎮痛剤投与で胎児死亡、825万の賠償
医学処 難しい手術を断る産婦人科が増えていく