守山市民病院(滋賀県守山市守山4丁目)で昨年6月、入院していた滋賀県内の20代の男性の胃に栄養液を注入する管が外れ、男性が腹膜炎を起こして死亡する医療事故があったことが1日、明らかになった。市は「手術後の経過観察が十分でなかった」として、遺族に260万円を支払うことで和解した。
市民病院によると、男性は食事ができないなどの「コケイン症候群」で、昨年6月21日に脱水症状を起こし、内科の男性医師が胃に直接栄養を供給する管を挿入する手術を行った。28日に管が外れたため、再度挿入したが、29日朝に容体が急変し、死亡した。
病院が死因を調べたところ、再挿入した管の位置がずれ、栄養液が胃外に出るなどして腹膜炎を起こしていた、という。男性の遺族が「容体の把握や手術後の措置などが不十分だった」と病院側に申し立て、市が260万円を支払うことで和解した。市は9月定例市議会で賠償の議決を得ることにしている。
西村直卓院長は「患者の変化がもう少し早く分かっていれば対処できた。申し訳ない」と話している。
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コケイン症候群とは珍しい。先天性の遺伝子異常ですが、視力障害、聴力障害、中枢神経を来たし大抵は20代で亡くなってしまう病気です。
参考:コケイン症候群