2006年09月03日

背の高い人は、知性も高いという研究が発表される。

「背が高い人ほど頭がいい」米大学の新研究

 これまでに行われた社会調査から、背が高い人は背の低い人よりも高収入だと言われてきた。そして、このたび発表された新しい論文によれば、この不平等は社会的な偏見や差別によって引き起こされているのではなく、背の高い人々はそうでない人々よりも単純に賢いのだという。

 プリンストン大学のアン・ケースとクリスティナ・パクソンは、全米経済研究所から刊行された論文で、「学校教育が開始される前、3歳児の時点から幼年期全般において、背の高い子どものほうが認識力テストで明らかに良い結果を出す」と述べている。

 この発見は、主に1958年および1970年生まれの子どもの成人期までを対象とした英国の2つの調査、さらに身長と職業選択に関する米国の調査から導かれたものだ。

 これまでの研究は、自己評価の低さ、肉体的な弱さ、社会的な差別が身長の低い人々を低収入にさせている原因だと指摘していた。しかし、ケースとパクソンは、仕事の世界における高身長の優位は、こうしたイメージの問題以上のものであると信じている。

 「成人として、背の高い個人はより高度な言語的および数学的スキルと知性が必要とされる高収入の職業を選択する傾向がある」と彼らは言う。英国、米国の男女共に、身長4インチ(約10.16センチ)の差で平均10%の賃金増という結果が出ていた。

 しかし、ケースとパクソンによれば、背の高い人々には仕事に直面するずっと前から性能の違いが現れるという。 胎教と、生まれてから3歳までが将来の認識能力と身長に決定的な影響をもたらすことになる。「この期間の成長速度は生涯通してどの時よりも速く、この時点で栄養の必要性は最大となる」

 この研究は、早期の栄養補給が知性と身長を決める重要因子だというこれまでの研究に確証を与える。「胎教と胎児期の栄養は信じられないくらい重要です。私たちがすでに知っていた以上に」と、ケースはインタビューで語った。研究データは英国と米国のものだけなので、他の地域に適用できるかはわからない、とケースは述べた。

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 確かに新生児期の食事というのは大切かもしれません。研究データが少ないので判明していない部分が多すぎますが、例えば母乳は与えたほうが良い、などのようにこれから判明してくると思います。

 背の高い人のほうが知性が高いというのは、要するに背を伸ばすほど栄養素が充分にあれば脳の成長も通常よりも進むはずだ、ということですね。うーむ、いささか根拠が足りないような気も。今後の研究待ち、ですね。

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posted by さじ at 00:13 | Comment(5) | TrackBack(0) | 内分
この記事へのコメント
スティーブン・ピンカーの論文では、知能と背の関係性は完全に否定されていましたが・・・お読みになりましたか?(邦訳されているかどうかは知りませんが)
Posted by とりあえず東大卒 at 2007年01月29日 18:24
こんばんは。知能と背の関係性についての論文ですか。読んでないですねー。まあ確かに否定的とみるのが妥当なのでしょう。医学的には、ですが。もしかすると細かい機序が重なって、統計的に関連があるのかもしれませんね。
Posted by さじ at 2007年01月30日 23:31
「「またロイター、「背が高い人ほど頭がいい…米研究」

 以前にも同じニュースがあったが、今度はアメリカの研究者が、
「学校教育が開始される前、3歳児の時点から幼年期全般において、
背の高い子どものほうが認識力テストで明らかに良い結果を出す」
という研究論文を発表したそうな。
「論文を発表したのはプリンストン大学のアン・ケース(Anne Case)
とクリスティナ・パクソン(Christina Paxson)。研究に用いたデータは、
イギリスとアメリカで行われた4つの調査をもとにしている。
 なんでも、胎児期から生後3歳までの栄養状態が、将来の能力と身長に大
きな影響を与えるとのことらしい。」

「ロイターがセンセーショナルに報道しようとしているが、よく読むと
乳幼児のときの栄養状態が知能と身長に影響」という論文なんだよね。
タイトルだけ見て勘違いする人は多いんじゃないかな(現にエキサイト
ニュースのトラックバックを見るとそういう人がたくさんいる)。」


「ちなみに以前にもロイターは同じ様なニュースを何度も報じてるのだが、
ロイターに身長ネタが好きな記者でもいるのだろうか?」

「本当そうですね
「文法遺伝子発見!」なんてのもやってましたよね。
しかも発見者はスティーブン・ピンカー!彼は、
そんな研究やったことないんですけどね。
「身長が高い=頭がいい」と思って悦に入っている人が多いようですが、
個人レベルでは関係ないことですよね。仮に、高学歴者の中で身長160
センチ以下の者と、低学歴者の中で身長175センチ以上の者を集めたと
したら結果はいわずもがなですが、だからといって高学歴者全ての知能が
高いということにはなりませんよね。 」

 引用・http://shinshu.fm/MHz/14.30/a08874/0000146169.writeback

本ネタが怪しくないか?」

引用の引用です(笑)記事が研究内容を歪曲しているみたいですね〜いやーあやうく騙されるところでした。くわばらくわばら。
Posted by からからから at 2007年05月13日 17:59
比率の問題やら成長速度の問題やらあると思うけど、米国ではあり得るとも思います。

何しろ、価値感が動物的な国なので背の高さ、歯並び、筋肉に異様にこだわります。きっとハンティングにでも使うのでしょう、肉食動物だし。無意識下の優遇が多いので、こういった感情や印象が社会的地位に及ぼす影響というのは米国ではあるでしょうね。

日本は比較するとそういった面での差別が感じられないので、中身のある研究者や経営者が成功できる社会ですね。
Posted by みき at 2007年07月10日 19:16
ううむ、国ごとの価値観をよく取られておいでです。
Posted by さじ at 2007年07月15日 12:52
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