電気ストーブから発生した化学物質で化学物質過敏症になったとして、東京都内の男子学生(22)と両親が、ストーブを販売したイトーヨーカ堂(東京都)を相手に1億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は31日、請求を棄却した1審東京地裁判決を取り消し、約550万円の支払いを命じた。
原告代理人の弁護士によると、家電製品から発生した化学物質をめぐる損害賠償命令は異例。メーカーでなく、販売店に賠償を命じた判決も珍しいという。
横山匡輝裁判長は、ストーブ前面の網目カバーの塗装が高温で熱せられ、有害な化学物質「ホルムアルデヒド」などが発生したとして、学生の慢性的な過敏症状との因果関係を認定した。3月の1審判決は症状との関係を否定していた。
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以下は、このニュースの続報です。1台につき3129円って、結構安いストーブですね。
化学物質過敏症かなと思う方はこちらをご覧下さい。
参考:化学物質過敏症支援センター
賠償命令の電気ストーブ、自主回収 イトーヨーカ堂
イトーヨーカ堂は1日、販売店としての安全確認を怠ったとして東京高裁から賠償命令を受けた電気ストーブについて、自主回収すると発表した。ストーブから発生した化学物質と健康被害との間に「因果関係はない」との立場は変えていないが、消費者の不安を解消するためという。該当機種を最寄りの店舗に持ち込めば、1台につき3129円(税込み)と引き換える。