徳島県特産のスダチの皮などの搾りかすに、血糖値の上昇を抑える効果のあることが、徳島大薬学部の高石喜久教授(59)(生薬学)、土屋浩一郎助教授(40)(薬理学)らの研究でわかり、30日発表した。
クエン酸が豊富な果実は、糖尿病の症状改善にも役立ちそうだ。
スダチは同県内で、ポン酢などに加工されているが、搾りかすは年間約2000トンにのぼり、産業廃棄物として処分されている。高石教授らは有効利用ができないか、4年前から徳島市農協などと共同研究し、成分を調べるうち、糖尿病に効果がある可能性が分かった。
血糖値が高い慢性糖尿病のラット15匹を使って実験。搾りかすを粉末にして1年間与えた7匹のうち、6匹はほぼ正常の血糖値で、死んだのは1匹だけ。ところが、与えなかった8匹のうち4匹は死に、残り4匹も症状が改善しなかった。
粉末に含まれるスダチ特有の「スダチチン」など19種類の有機化合物の中に、血糖値を下げるインシュリンの働きを助けるものがあるとみられ、徳島大は同農協などとその効能についての特許を出願した。高石教授は「人への効果が確かめられると、サプリメントなどの原料として使うことが期待できる」と話す。
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スダチチンとはこれまた
ご当地名産品を食べまくれば健康になれる気がしてきました。徳島名物スダチもその枠に漏れず、インスリンをサポートする物質、スダチチンを発見、研究されております。
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