老化防止が期待できるトマト、血圧上昇を抑える成分が豊富なコメ……。消費者の健康志向に応える新しい食材や素材の開発に、農水省が来年度から本腰を入れる。同省の研究機関などで開発した食材、素材の商品化を本格的にスタートさせる。高い付加価値で輸入農産物との差別化を図り、農業を支援する狙いだ。
健康へのプラス効果が期待されるのは、抗酸化作用があるリコピンを多く含む「高リコピントマト」や血圧上昇を抑えるギャバが豊富な胚芽を大きくした「巨大胚芽米」など。主に独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構が開発し、臨床試験による効果の検証や実用化を進めている。
化粧品の保湿成分セラミドを砂糖の原料のテンサイのしぼりかすから抽出する新技術なども開発中だ。いずれも遺伝子組み換え技術は使っていない。
すでに商品化にこぎつけたものもある。花粉症緩和に効果があるメチル化カテキンを普通の緑茶の数十倍も含むお茶「べにふうき」。同機構が開発し、飲料メーカーのアサヒ飲料が今年から一部で販売しているしているが、早くも人気が高く、注文に出荷が追いつかない状態という。
来年度からは、開発中の新品種の市場化調査も行う。産地や企業に対しては、商品化に必要な技術指導を行ったり、生産施設整備のための補助や制度融資の適用など経済面で支援したりする。
市場に流通する「健康食材」には効果や品質が不透明なものも少なくない。このため、同省の検査機関が有効成分の含有量を検査し、合格しなければ出荷しない仕組みを作り、消費者へアピールする考えだ。
現在、新食材・素材の市場規模は200億円程度とされている。5年で3倍以上の700億円規模にまで拡大するのが目標。同省は「成分抽出や品質維持にも高い技術が必要で、簡単には他国などにまねされないのでは」と期待している。
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確かに健康食品というとわけのわからんものというイメージが強いですし、実際効果が期待できるかというとそうではないと思います。
本当に効果のあるものであれば、高いお金を出しても買うと思います。保障と信用の問題ですが。健康食品業界の革命児となるか。高リコピントマトに若干の期待を寄せつつ。
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