アスベスト(石綿)が原因となるがんの一種「中皮腫」の細胞を特殊なウイルスで攻撃し破壊することができたとのマウス実験の結果を、大阪府立成人病センターの高橋克仁病態生理学部門部長と山村倫子主任研究員らが28日までにまとめた。
石綿の被害は今後顕在化し、中皮腫の患者が増える可能性が大きいが、効果的な治療法は確立されていない。高橋部長らは研究を進め、5年後に臨床試験を始めたいとしている。
兵庫県尼崎市で石綿を扱った工場を操業、周辺住民の健康被害に補償となる救済金制度をつくった大手機械メーカー、クボタは、この研究に本年度から5年間に計5億円を寄付する。
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なにやらクボタが中皮腫関連に積極的ですね。
医学処 兵庫医大が中皮腫・アスベスト疾患センターを開設
ウイルスで特定の癌細胞だけを破壊できるのならば、中皮腫でなくても、例えば乳がんなどのように再発性の高い癌や、転移しやすい肺の小細胞癌などにも有効なウイルスが出来るのでしょうか。今後に注目したいニュースです。
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