2006年08月30日

ヘルニアと間違って膀胱を切除するミスが発覚

乳児ぼうこう切除、ヘルニア手術で初歩的ミス…大阪

 大阪府枚方市の星ケ丘厚生年金病院で昨年2月、ヘルニア手術を受けた1歳の乳児が、誤ってぼうこうの大半を切除されていたことが、わかった。当時、小児外科の専門医がおらず、同病院は「小児手術の経験が少ない執刀医による初歩的ミス」と認め、両親に謝罪した。

 28日会見した吉矢生人院長(67)らによると、ミスがあったのは、腸の一部などが足の付け根部分で皮膚の下に出てくるヘルニアの手術。主治医の男性外科医(30)が、腸を覆っている腹膜を取り出そうとして、誤ってぼうこうを取り出し、そのまま4分の3を切除した。別の男性外科医(38)が指導役として立ち会っていたが、気付かなかったという。

 手術後、家族から「尿が出ない」との訴えがあり、翌朝、検査し、ミスが判明した。乳児は他の病院で、新たに切り取った大腸をぼうこうや尿管と結合して代用する手術を受けたが、思うように排尿できなくなる恐れがあるという。

 同病院は、経営母体の社団法人「全国社会保険協会連合会」にミスを報告するとともに、外科医2人の執刀を約2か月間停止し、戒告処分とした。また、昨年8月、小児外科の専門医(非常勤)を雇用した。

 同病院は、公表が遅れたことについて「当初から公表を検討していたが、これまで家族の了解が得られなかった」としている。吉矢院長は「再発防止に努めるとともに、補償については誠意を持って対応したい」と話した。

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 なんか似たようなミスをどこかで見たような気がするのですが…。「メスよ輝け!」かな?乳児にこのミスはキツいですが、下記リンクにもあるような再生医療が発達すれば、大腸を応用した膀胱でもうまく排尿できるようになると思われます。頑張れ東京女子医科大学大学院の大和雅之助教授と岡野光夫教授!

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posted by さじ at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児
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