山形大医学部は、付属病院医師の過酷な勤務実態を踏まえ、時間外の手術の執刀医らに対し、技術料に相当する手当を新たに支給するなど、待遇改善に向けた制度を導入した。超過勤務や難易度の高い手術の集中などで肉体的、精神的な負担が大きい一方、給与水準の低い労働条件が、勤務医不足の背景として指摘されている中、医学部は「全国でも画期的な試み。適正な労働対価に近づけ、医師の大学病院離れの歯止めにつなげたい」としている。
病院医師への説明会が25日、同学部で開かれた。新たに制度化した「診療従事特別調整手当」は、時間外や休日に手術を行った執刀医と第1助手、第2助手、麻酔科医に支給するもの。手術による病院の収入のうち、計1割を上限に医師に還元、分配する。診療報酬の保険点数は高度な医療ほど高くなるため、手術の難易度に応じて支給額にめりはりがつく仕組み。医師によっては年間で数十万円になるという。
これまで困難な手術を数多く行っても、勤務医の給与には反映されなかった点が改善される。特に産科、小児科、脳外科、麻酔科など、厳しい勤務体制の診療科を希望する若手医師が全国的に減少している中、意欲向上につなげたい考えだ。
このほか新制度では、主に内科系医師の緊急呼び出しに対応した手当や、裁量労働制のため支給されない超過勤務手当に相当する手当などが創設された。財源は病院の人件費で賄う。導入は7月分から。
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今のところ問題点はみつからない、かな。案外良い制度かもしれません。
久しぶりに山形大学病院で良いニュースを見たような。笑
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