2006年08月27日

脳外科を志す若手医師のために、学会が現状を解説

脳神経外科医:志す若手医師激減 学会異例のPR

 日本脳神経外科学会(吉本高志理事長、会員数約8000人)は脳神経外科医を志す若手医師が激減しているのを憂慮し、異例のPR冊子(A4版14ページ)を作成した。先輩の仕事への思いや休暇の過ごし方などに触れ、若手の関心を引こうと躍起だ。

 全国医学部長病院長会議が4月、全国の医学部と医科大学計80校を対象に調査したところ、臨床研修を終えて脳神経外科を希望した医師は4年前に比べ42%も減少した。調べた15の診療科のうち減少率は最も大きく、小児科や産科と同様、厳しい勤務条件が背景にあるとみられる。

 その一方で、全国で約150万人いると推測される脳卒中患者は20年後に倍増する見込みだ。また、脳腫瘍や脊髄損傷、てんかんなど対象となる疾患は幅広い。同学会は「このままでは脳神経外科が成り立たなくなる」と危機感を募らせ、脳神経外科の魅力を説明する冊子の作成に着手。この夏、80校と、訓練施設になっている医療機関の計約390施設に2万部を配布した。

 冊子の表紙には「君の未来はここにある」と記載。「一人前になるには何年かかるのか」「とても忙しいのか」という10項目の質問に答えているほか、「1週間のうち手術が約3日、外来担当が約2日。CTやMRIなどの利用で負担は減っている」とした現場報告を盛り込んだ。また、若手医師の「忙しい時もあるが、やりたい仕事なので精神的な疲れはない」「休みには趣味のサーフィンを思いっきり楽しんでいる」などの声を寄せた。

 作成に携わり、冊子の中でも登場している宝金清博・札幌医大教授(51)は「きつい職場であることを否定しない。だが、計り知れないほどのやりがいがある。その魅力をアピールしていかなければならない」と話している。

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 ううむ。やりがい。たしかに脳外科にはやりがいがあるでしょう。ハードだからこそのやりがいでしょうが。救命救急の持つ手術のハードさに加え、神経内科のような患者を救えない無力感のダブルヘッダーゆえに、脳下志望者が減っていると思われます。加えて訴訟を起こしやすくなったから、かな。

 個人的には、これからのニーズもあるし、良いと思うんですけどねぇ。小児科や産婦人科のように病院が潰れたりはしないでしょう。脳という未知の領域はこれから10年、20年で大きく進歩するでしょう。その時に、脳神経外科の領域も劇的に面白くなると思われます。

関連:医学処 小児科、産婦に続いて脳外科でも若手医師不足。その背景にあるものは


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posted by さじ at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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