2012年4月からの臨床研修先を決める2011年度医師臨床研修マッチングの「中間公表」の結果が9月30日発表された。
79の大学病院本院について、1位希望として登録した人数(1位希望人数)でランキングすると、トップは東京大学。2位が東京医科歯科大学。2010年度のマッチングでは、両者の順位は逆だったが、両大学が1位と2位を占める構図は変わっておらず、「二強」は健在だ。
3位は東京女子医科大学(2010年度4位)、4位九州大学(同9位)、5位大阪市立大学(17位)で、いずれも順位がアップした。
今回のマッチングでは、東日本大震災の影響から、被災地の大学の希望者数が注目されたが、いずれも震災以前から上位に入る大学ではなかったこともあり、「中間公表」の時点ではその影響はあまり見られない。福島県立医科大学は71位、1位希望人数は13人(2010年度の中間公表時点の1位希望人数10人)、東北大学は74位、1位希望人数は11人(同15人)、岩手医科大学は79位、1位希望人数5人(同6人)だった。
今後、希望順位登録の変更は可能で、10月13日が最終締め切り。マッチングの最終結果は10月27日に公表される。
初期臨床研修医として2年間研修する病院を決めるマッチング。
万年2位だった東京大学が、今年初の1位に。
1位を維持し続けてきた東京医科歯科大学ですが、119人の枠に96人しか集まらず、残念ながら2位に。
(東大病院は、まぁ規模も大きいということもあり、募集人数が134人と全大学病院中最高の募集人数というカラクリもあります)
注目は最近人気の高い東京慈恵会医大でしょうか。51人枠に57人が1位希望というなかなかの人気っぷり。関連病院もあるし私立なのに伝統があってフレキシブルな研修が出来るんでしょうかね。
各々の大学でその良さはあると思うんですけれど、それを活かして自分の学生にアピールすれば、かなり残ってくれるんじゃないかなぁと思いますけれどもね。ここで勉強したら絶対モノになるっていう強みのある大学(研修医の教育を考え、そこに人材と費用としっかりと使っている大学)には、やっぱり集中しますよ。