2011年09月27日

JVCケンウッド、日本ビクターと合併し画像分野で医療業界に参入

JVCケンウッド、医療分野に進出−診断システムの開発着手

 JVCケンウッドは医療分野に進出する。強みの画像圧縮や通信技術を組み合わせた診断支援システムなどの開発に着手。人員削減などの構造改革が一段落し、これまで主力だったテレビや民生用ビデオカメラも事業縮小の方向にある。新たな成長エンジンを模索する中で、新規事業の有力候補として過度の価格競争がなく成長性の高い医療分野に着目した。2012年度に医療関連で50億円の売り上げを目指す。

 JVCケンウッドは10月1日に傘下の日本ビクターやケンウッドと合併する予定で、これにより技術融合を促して新規事業を育成しやすくなる。「ケンウッドの無線通信技術や、日本ビクターが音響・映像(AV)で培った映像・音声圧縮技術を融合することが大きな統合効果」(不破久温社長)とし、その応用先が医療分野になる。

 専門医と患者の遠隔診断現場で、高精細の医療画像などを円滑に送受信できる支援システムを開発中。ほかに、医療関係者の教育向けに高精細な3D(立体映像)をプロジェクターで映し、画像を拡大縮小、反転させたりできる実習システムも実用化を目指す。

 「新規事業育成のキーポイントは事業領域を明確にし、特定のセグメントに注力すること」(同)と投資案件を厳選する。現在、事業化の中核組織「新事業インキュベーションセンター」ではグループ内から集まった約20件の新規事業分野から絞り込んでいるところ。JVCケンウッドは年初に公募増資で139億円を調達しており、車載機器など既存事業だけでなく、新規事業へも重点配分する計画だ。



 これからは手術分野などでも、映像機器は活躍しそうですからね。大御所ビクターなどを合併することで、より鮮明な手術画像を表示したりすることができればかなり有用かと。


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posted by さじ at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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