日本移植学会などでつくる臓器移植関連学会協議会は10日、改正臓器移植法の全面施行(10年7月)から1年が経過したことを受け、成果や課題を話し合う会合を開いた。移植件数は増加したものの、臓器ごとに異なる課題が浮かんだ。
改正法はドナー(臓器提供者)不足解消を狙ったもの。臓器提供に関して本人の意思が不明でも、家族の承諾で提供が可能になったほか、15歳未満からの脳死後の提供が解禁された。
肺や膵臓、肝臓は施行後1年間の移植実施件数が8倍程度に増加。心臓も数倍に増え「海外より国内で心臓移植を受ける人が増えた」という。半面、臓器提供や移植を実施する医療施設の負担が増え、労働過重になっている実態も報告された。
腎臓は、心停止後の提供を含む移植実施件数が1.5倍の約200件となったが、移植を希望する人は約1万2000人と、圧倒的なドナー不足の現状は変わっていない。小腸移植については4件と低迷。保険適用の対象外となっていることが増加を阻んでいるとの指摘もあった。
まぁ、ねー。難しいですけども。
例えば肝臓移植を行うとすると、手術だけで十数時間かかります。深夜に臓器が到着すればそのまま夕方ぐらいまでかかる計算です。それをこなしながら、通常業務を行わなければならないというアクティブさ。外科の先生には脱帽です。
数は増えてますからねぇ。このまま順調にいきたいところ。
ちなみに小腸移植が少ないのは、小腸っていうのは、人間の臓器の中でも一番腐っていきやすい場所なので、すぐさま取り出さないと使える小腸にならんからです。小腸移植は子供にとってとても大事なので、数を多くする必要があるのですが、そのためには脳死臓器移植で小腸移植に同意している人を増やすしかないですかね。