外来の毒グモ、セアカゴケグモの生息が大阪府全域に広がっている。昨夏までほとんど見つかっていなかった北部で発見が相次ぎ、分布が確認されたのは府内43市町村のうち38市町村にのぼる。平成7年に国内で初めて高石市で確認されてから10年余り。すでに繁殖を繰り返しているとみられ、府は注意を呼びかけている。
大阪府は約300カ所でセアカゴケグモを定期的に一斉調査している。初確認の翌年の8年の調査では、大阪市や堺市など、海外からの侵入経路になったとみられる中南部の港湾部を中心に19市町で確認された。15年の調査では、さらに10市町で確認された。
海岸部から遠い北部地域ではほとんど発見例がなかったが、昨年、箕面市から茨木市にまたがるニュータウン「彩都」で初めて確認され、その後、周辺部でも見つかった。また豊中市の公園でも見つかるなど、北部でもクモが相次いで確認された。
現在未確認なのは寝屋川市、交野市、能勢町、豊能町、千早赤阪村の5市町村だが、能勢、豊能両町以外はクモの生息地に囲まれているため、すでに侵入している可能性が高いという。一方、南部では、富田林市で今夏、男性がクモに足をかまれる被害に遭った。自治体が定期的にクモの駆除を実施しているところもあるが、毎年生息が確認されており、すでに環境に順応して繁殖しているとみられる。
府環境衛生課は「セアカゴケグモは新しく開発された場所で見つかるケースが多く、彩都などでは、市外から持ち込まれる資材や車などに付いてきたクモが定着したのだろう」と分析。「すべて駆除することは不可能。正しい知識を身につけ、かまれないよう注意を」と呼びかけている。
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メジャーな毒蜘蛛がいないということが、日本の最大の長所だったと思います…。何故入れてしまったのか…。このままいくと、シドニージョウゴグモのような強力な毒蜘蛛が生息するようになってしまいます。徹底した管理をお願いしたい。
特にタランチュラをペットにしている外国人!お前、自分のペットを逃がすなよ!そして逃がしたらちゃんと自治体に届け出ろ!
(シドニージョウゴグモの持つ主要毒素、アトラクソトキシンは、哺乳類といってもサルやヒトにしか効かない、まさに人間を標的にしているかのような毒蜘蛛です)
参考:クモ毒