県、日本司法支援センター静岡地方事務所(法テラス静岡)などは、法律家と精神科医らが連携して自殺を防ぐ取り組みを始める。全国初の試みという。世界保健機関(WHO)は10日を「世界自殺予防デー」に定めており、国は同日からの1週間を「自殺予防週間」としている。
法テラス静岡所長の中村光央弁護士によると、多重債務などの法律問題を抱えて弁護士などに相談する依頼者の中には、思い詰めて、うつ病などにかかった人もいるが、従来は精神科などの専門機関を紹介するなどの対応ができておらず、依頼者が自殺したケースもあったという。
今月から10月29日までに県内で計4回、法律家や精神保健福祉関係者らを対象に「心の病と法律問題」と題した研修会を開催。両分野についての理解を深める。
また11月26日午後1時半から静岡市葵区鷹匠3丁目のもくせい会館富士ホールでシンポジウムを開き、両専門家の連携のあり方などを模索するパネルディスカッションなどを行う。問い合わせは法テラス静岡へ。
これは凄く面白い試みですね。
実際、精神科医療は社会と密接に関わっている領域で、社会ってのはすなわち法律で成り立っているわけで。
思い悩む人がうつ状態なのか鬱病なのかを判断するだけでも大きな意味があります。大事なのは漏れがないようにうまく精神科専門医に誘導する術ですね。