2011年09月18日

骨髄異形成症候群を引き起こす遺伝子を東大が発見する

血液がんの原因遺伝子を確認 東大チーム「治療法につながる可能性」

 血液を作り出す細胞に異常が起きる難治性の血液がん「骨髄異形成症候群(MDS)」の原因となる遺伝子を、東京大医学部付属病院の小川誠司特任准教授らの研究チームが突き止め、11日付の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表した。MDSは現在、骨髄移植しか有効な治療法がなく、小川特任准教授は「新しい治療法の発見につながる可能性がある」と話している。

 研究チームは、20〜80歳代のMDS患者29人の遺伝情報を詳細に分析。あわせて白血病など他の血液がん患者を含む約550人分の遺伝情報も調べ比較した。

 その結果、MDS患者は、遺伝情報によってタンパク質が作られる際に、必要な情報だけを選び出す「スプライシング」に関係する計8種類の遺伝子のいずれかが、高い確率で変異していることを突き止めた。変異した遺伝子1種類をマウスの造血幹細胞に導入すると、MDSの主な症状のひとつである、血液を作る能力の低下が確認されたという。

 MDSは白血病などと並ぶ代表的な血液のがん。発症すると正常な血液が作れなくなり、貧血や感染症にかかりやすくなったり、出血が止まらなくなったりし、急性骨髄性白血病に進行することもある。高齢者に多く、国内の患者は数万人にのぼるとみられる。



 骨髄異形成症候群は、要するに体が作る白血球、赤血球などがめちゃくちゃな形になってしまう病気。

 よくわかっていない血液疾患ですけれど、その遺伝子をみつけたという発見。東大!東大!
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posted by さじ at 05:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | がん
この記事へのコメント
私の父親(73歳)が骨髄異形成症候群と診断され、医師から余命半年を宣告されています。今回の東大の発見について、新薬として、医療の場に出るのは、いつごろになるのでしょうか。また例えば、薬でなくても、他に良い治療法等はないのでしょうか。
Posted by 川西 和彦 at 2011年09月22日 22:44
まだまだ難しいのではないでしょうか・・・。
年齢を考慮すると難しいですが、お近くの大学病院の血液内科に相談してみてはいかがでしょうか。
病気の進行具合にもよると思いますが。
Posted by さじ at 2011年09月25日 04:51
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