2011年09月18日

急性膵炎の原因遺伝子を秋田大学が特定する

世界初、秋大が急性膵炎遺伝子特定 治療・予防法開発に期待

 重症化すると、治療が難しく、致死率が6割に達する急性膵炎の発症に関わる遺伝子を秋田大大学院医学系研究科消化器内科学講座の真嶋浩聡講師、大西洋英教授らの研究チームがマウスを使った実験で特定し、2日付の米医学誌に発表した。大西教授によると、この遺伝子が異常をきたすと急性膵炎を発症するという。原因遺伝子の特定は世界で初めて。

 急性膵炎は飲酒が主な原因とされ、重症化した場合、多臓器不全や敗血症を引き起こす。原因遺伝子の特定により、治療法や予防法の開発が期待できそうだ。

 研究チームは、免疫機能を調整する遺伝子「インターフェロン抑制因子2」に着目。この遺伝子が欠落したマウスをつくって解析したところ、本来膵臓から外部に分泌される消化酵素が排出されずに膵臓を痛め、初期の急性膵炎と同じ症状になることを突き止めた。

 この遺伝子が膵臓だけに作用し、他の臓器に影響がないこともマウスを使った実験で判明。治療に活用した際に副作用の抑制が期待できるという。

 大西教授は「急性膵炎に対する効果的な治療法は確立されていない。異常をきたした遺伝子に作用する薬の開発など、新しい治療法が考えられると思う」と話した。



 急性膵炎は、繰り返す人は繰り返しますからねぇ。遺伝的要因がわかれば、発症前に予防するための治療というのも出来なくはない気がします。


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posted by さじ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化
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