高病原性の鳥インフルエンザウイルスH5N1に人が感染した場合、致死率は56%に達し、特に10〜19歳では73%と高率になるとの分析結果を世界保健機関(WHO)が発表した。
乳幼児や高齢者の死亡が多い通常のインフルエンザとの違いが明確になった。
WHOは、2003年12月〜06年4月末に、H5N1に感染したと確定診断された9か国203人の患者を対象に致死率を調べた。その結果、10〜19歳は49人中36人が死亡し、致死率は73%と最も高かった。次に高いのは20〜29歳で62%。逆に最も低いのは50歳以上で18%だった。9歳以下は40%程度で中程度だった。
若者の致死率が高い理由について、一部の研究者は、若い世代ほど未知のウイルスに対する免疫反応が過剰に働き、自分の体を攻撃してしまうためと推測している。
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10代のほうが生き残るイメージがありましたが、免疫機能が働きすぎて自己免疫疾患に陥ってしまうという結果に。
免疫って、デリケートなものです。もし免疫をコントロールできれば精神病以外の病気はカバーできる、かも。
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