2006年08月14日

完全大血管転位症を治療するためアメリカへ、向かう途中の日本で手術成功

心臓病:サイパンの男児、米国への途中に症状悪化 大府で緊急手術、元気に /愛知

 ◇サイパンの男児、重い心臓病で−−米国への乗り換え途中に症状悪化

 両親「いいドクターに会えた」−−あいち小児保健医療総合センター

 重い心臓病を持った生後間もないサイパンの男児が7月、県立の「あいち小児保健医療総合センター」(大府市、長嶋正実センター長)で手術を受け元気を取り戻した。手術は米国で受ける予定だったが、米国へのフライト中に病状が悪化し、飛行機を乗り換える予定だった中部国際空港から急きょ同病院に運び込まれた。両親は「奇跡的に、いいドクターといい病院に巡り会えた。ラッキーだった」と喜んでいるという。

 この男児は、ビンセント・カストロ・ジュニアちゃん。7月18日、父のビンセント・カストロさん(35)と母のヒルマさん(34)の間に生まれた。顔色が悪いため診断を受けたところ、心臓の大動脈と肺動脈が入れ替わっている「完全大血管転位症」と分かった。

 サイパン島には手術できる病院がなく、米国サンディエゴで手術を受けるため同21日、飛行機で出発した。緊急だったため、中部空港などを乗り継ぐ便だった。

 だが、同空港に向かう機内で無呼吸、酸欠などが起き、中部空港から同センターに運び込まれた。症状が改善したため22日、サンディエゴに向かう飛行機に乗ろうとしたが、搭乗前に再び悪化。同センターに戻り、25日に前田正信医師の執刀で、7時間21分に及ぶ根治手術を受けた。

 同センターによると、手術は成功し、治療前はほとんど飲めなかったミルクを飲めるようになった。主治医の角三和子医師が術後の治療を担っており、経過が順調なら、今月中に退院できる見込みという。

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 前田正信医師、Good Job!

 完全大血管転位症を緊急で治してしまうあたり、スキルの高さが伺えます。

関連:医学処 完全大血管転位症の低体重児、心臓手術に成功
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posted by さじ at 12:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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