世界保健機関(WHO)は10日、インドネシアで今月に入ってから死亡した2人の、鳥インフルエンザH5N1型ウイルス感染を確認した、と発表した。インドネシアにおける高病原性鳥インフルエンザ死者はこれで、世界最多の44人になった。
WHOによると、今月7日に死亡した西ジャワ州の少年は、鳥インフルエンザで死んだと見られる鶏と接触していた。 少年の母親は、「テレビで見て、鳥インフルエンザのことは知っていた。でも、自分の息子の体調が悪くなったとき、鳥インフルエンザだとは思いもしなかった」と話している。
ジャカルタ州の16歳少女は、今月8日に死亡。調査の結果、少女の自宅では屋内でハトを飼っていたほか、近所では屋外で鶏を飼っていたという。
昨年末まで、死者42人と最も被害の大きかったベトナムでは、感染拡大を防ぐための対策が徹底され、今年に入ってから感染者が発生していない。一方、インドネシアでは逆に、今年に入ってから感染者、死者ともに急増。資金不足などを理由にしたインドネシア政府の対応の遅さに、各方面から非難が高まっている。
WHOによると、高病原性鳥インフルエンザの感染者は10日現在、世界10カ国で236人に達し、このうち138人が死亡している。
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医学処 鳥インフルエンザの恐怖。インドネシアの死亡者が40人に
236人中138人が死亡。驚異的ウイルスです。ベトナムのように徹底した対策が強く求められます。インドネシアでこの勢いで増えてしまうと、アジア全域には一気に広がってしまいます。なんとしてもそれだけは避けたいところです。
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