アフガニスタンの保健当局者らによると、同国内で今年、ポリオ(脊髄性小児まひ)の症例が急増している。特に、イスラム原理主義勢力タリバーンによる攻撃が激化している南部での発生が目立っているという。
今年に入って報告されたポリオの症例は24件と、すでに昨年1年間の9件を大幅に上回った。1件を除き、すべて南部の州に集中している。
当局者らは背景となっている要因として、(1)激化する暴力(2)公共保健サービスの整備の遅れ(3)地方指導者との連絡不十分――などを挙げる。同様にポリオの問題を抱える隣国パキスタンとの間で、人の移動を管理する体制が確立されていないことも、懸念材料のひとつだという。
アフガン南部では今春以来、タリバーン勢力が攻勢を強め、これまでに900人以上が死亡。7月末に南部の治安維持権限を米軍から引き継いだ北大西洋条約機構(NATO)主導軍でも、すでに11人の死者が出ている。
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日本ではポリオワクチンが徹底しているのでまず大丈夫ですが、発展途上国の問題から目をそむけるわけにはいきません。