昭島市のJR拝島駅で7月31日朝、81歳の男性が突然倒れて心肺停止状態になった。通りがかった男性2人の心臓マッサージと人工呼吸で一命を取り留めた。昭島消防署は1人に感謝状を贈ったが、現場を立ち去ったもう1人を捜している。
感謝状が贈られたのは、あきる野市の会社員山本政志さん(40)。7月31日午前8時50分ごろ、同駅ホームで電車を待っていたところ、「人が倒れた」という声を聞き、改札口に走った。倒れた男性に呼吸や脈拍がなく心肺停止と判断。とっさに心臓マッサージを始めた。自治会で受けた講習が役立ったという。
ハンカチを口にあて、人工呼吸を始めたのがもう1人の男性だった。感染症などへの心配から、直接口をつけないこうした人工呼吸の方法があるため、同署は、蘇生法の知識があったのではないかとみている。
数分後、駆けつけた救急隊員に蘇生措置は引き継がれた。山本さんは様子を見守っていたが、男性はそっと現場を立ち去ったという。
同署は「2人の連係プレーがなければ助からなかった可能性が高い。感謝状を贈りたいので、ぜひ名乗りでてほしい」と呼びかけている。
男性は40歳代くらいとしか分からないという。
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心臓マッサージの方法についてはマスターしておいて損はありません。救急車が到着するころには確実に脳に酸素がいかなくなっていますから。
今回の場合、ハンカチを用いたのが見事ですね。感染症対策のためのフェイスシールドが無い場合は、ハンカチを用います。
1人で行う場合、人工呼吸2回に心臓マッサージ15回。リズムとしては「ドラえもん」のエンディングテーマの「あったまてっかってーか」でもいいですし、槇原敬之の「どんなときも〜どんなときも〜」でも良いので、1秒1回より若干早めを目安に行うと良いでしょう。
2人で行う場合は人工呼吸1回に心臓マッサージ5回が目安です。
参考:人工呼吸と心臓マッサージ
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