米メルク子会社の万有製薬と小野薬品工業は4日、糖尿病治療薬「シタグリプチン」(一般名)の臨床試験(治験)で最終段階の第三相を始めたと発表した。人が本来持つ血糖値を下げる働きを高めて糖尿病を治療する新しいタイプの薬剤で、製造販売承認取得後は両社で共同販売する予定。
食後に血糖値が上がるとGLP―1と呼ぶホルモンが働き、膵臓からのインスリン分泌を促したり肝臓が糖を作るのを抑えたりして血糖値の上がりすぎを抑える。同薬はGLP―1を分解する酵素「DPP―4」の働きを抑えることで血糖値をコントロールする。メルクが開発した物質で、米国で同社が承認申請中。
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糖尿病治療に有用な薬。分解酵素を抑制するということはすなわちGLP-1がずっと受容体に結合しているということです。つまり効果が続きっぱなし。