米や野菜、納豆などに含まれる食物繊維を食べる量が極端に少ない女性は、大腸がんになりやすい――。厚生労働省研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模な疫学調査でこんな結果が分かった。たくさん取っても大腸がんの予防にはつながらないという研究結果が近年相次ぎ、今回も男性では関連が確認されなかったが、「全く無意味」ではなさそうだ。
岩手や高知、沖縄など10府県の約8万人を6年間追跡調査し、年齢や喫煙などの影響を除いて分析した。138種類の食品について食べる頻度と量を答えてもらい、各人の食物繊維の摂取量を推計した。
大腸がんになった女性187人を、摂取量で7グループに分けて分析したところ、「最少」(1日平均約6グラム)の人たちが大腸がんになる危険性は、「最多」(同約20グラム)の人たちに比べ2.3倍だった。ほかのグループ間に明確な差は見られず、大部分の人は予防に必要な量は取れているらしいことが分かった。
同研究班のこれまでの調査では、野菜と果物を食べた量と大腸がんにかかる率に明確な関連はないという結論が出ており、欧米でも食物繊維による大腸がんの予防効果は認められないとする研究が多くを占めている。
国立がんセンター予防研究部の笹月静・室長は「大腸がん予防の観点からはほどほどに取れば十分だといえるが、(血糖値の変動幅を減らして)糖尿病などの予防に良いという考え方が変わるわけではない」と言っている。
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ややこしい書き方してますが、要するに「食物繊維を取りまくっても大腸がんの予防にはならないけれど、食物繊維を全然とらないと大腸がんになるよー」ということでしょう。
ウンコがスムーズに流れないから大腸が傷つくんですかね。