2006年08月02日

イタコの口寄せを利用して、病の不安を解消する

イタコの「口寄せ」に癒やし効果…青森県立保健大調べ

 日本三大霊場の一つ「恐山」(青森県むつ市)などで死者の霊魂を呼び寄せるとされるイタコの「口寄せ」に、癒やし効果があるとする研究結果を、青森県立保健大の藤井博英教授(精神保健学)のグループがまとめた。

 現代医療に欠けているものを補い、看護学に応用できるとしている。

 イタコの口寄せは、救いを求める庶民の心のよりどころとして江戸時代には定着していたとされ、青森県に伝わる「津軽のイタコの習俗」は、国の無形民俗文化財に選択されている。

 近年、中高年ばかりでなく、若者の利用者も増えているといい、イタコの一人、むつ市の鳴海秀雲さん(73)は「不登校の学生も多くなっている」と話す。

 藤井教授はその効果に関心を持ち、約2年間にわたり、県内の病院に通う慢性疾患患者670人に聞き取り調査した。その結果、35%に当たる232人が口寄せを利用したことがあり、うち30%(69人)が「とても心が癒やされた」と回答。「話を聞いてもらい、落ち着いた」とする人も27%(63人)にのぼるなど、80%近くの人が何らかのプラス効果を得ていた。

 藤井教授は、多くのイタコが死亡した親族や友人らの“言づて”として、悩みを抱えた患者らに、問題の解決時期を示し、「そこまで我慢すれば良くなる」などと述べる点に注目。「現代医療は患者にリスクを説明し、自己決定を促す傾向にあるが、患者は医師や看護師に『見通しをつけてほしい』と願っている。イタコの口寄せには安心感や前向きに生きる力を与える効果があり、学ぶべき点がある」と話している。

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 確かに今の医学界は患者にリスクばかりを提示し、選択権を患者に与えています。何故そうなるのかというと、訴訟社会になっているからです。事実、意味のわからない訴訟が増加しています。医師はそんなリスクを背負いたくないという面もあり、患者が治療を選ぶ権利があるという面もあり、最近では全てを説明してから同意を得て行います。

 でもそれは、ある程度「強さ」を持った人でないと、厳しいですよね。自身が病気であると聞かされても平静を保てるのかどうか。不安を誰かに聞いてもらいたい。でも医者は全てを自分に任せるという。どうしたらいいんだろうか…。

 そこで出てくるのが全く関係ない第三者で、ある程度の「信憑性」というか、非科学的ではありながらもどことなく安らぐような助言を与えられたいんです。そこにつけこんだ、悪質な商法が出てこない限り、安心感を与えることは有用だと思います。まあはっきりいってしまえば「良い嘘」になるんでしょうか。看護学に応用するというより、第三者機関を創設するというほうがより現実的だと思います。


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posted by さじ at 02:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神
この記事へのコメント
 はじめまして. 初 TB ありがとうございます.
 私はあまり霊とかを信じない人間ですが, それでも口寄せによって癒されると感じる人がいるなら, 「良い嘘」であっても存在する意義はあると感じます. 昔ではイタコは現在の「心理療法士」のような存在だったかもしれませんね.
Posted by たけざお at 2006年08月02日 09:39
おお!はじめまして。わざわざコメントありがとうございます。
私も霊は信じません(霊能力的な「能力」は若干信じますがw)。たけざおさんと同様、「良い嘘」を扱う人として重要な側面を持っている人なのですよね。
ただ困るのは、霊感商法のようなものが横行しているところでしょうか。国が第三者機関を作り、そこの信頼性を高めることで打尽にできると思うのですが、難しいところです。
Posted by さじ at 2006年08月02日 12:53
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