皮膚の角質を食べてくれることから、美肌効果も期待される「ドクターフィッシュ」。若い女性中心にちょっとしたブームらしい。関西で初めて京都市右京区のスーパー銭湯「さがの温泉 天山の湯」の足湯に登場したという情報を聞きつけ、さっそく体験した。
学名は「ガラ・ルファ・オブトゥサ」というコイ科の淡水魚。トルコの温泉に生息し、歯のない口で角質をついばんで食べる。温泉に餌がないため、空腹状態のこの魚が温泉に入ってきた人間の皮膚を餌代わりに食べたのが始まりとされる。皮膚の新陳代謝を促進し、皮膚病治療にも効果があるといわれ、ドイツでは保険医療の適用も受けられるほどだ。
このスーパー銭湯では、6人がけの足湯コーナーに約200尾(4〜5センチ)を放流。水温28〜30度とややぬるめのお湯の中を気持ちよさそうに泳いでいる。恐る恐る両足を湯につけると、たちまち無数のドクターフィッシュが足の甲や裏、かかとの周りに寄ってきた。さっそくついばんでくれているのだろうが、痛みは全くなく、むしろくすぐったい。そして、次第に心地よい刺激が「ジワーッ…」。一緒に足湯を体験してくれた女性は「寄ってくる姿がすごくかわいくて、それだけでも癒やされる感じがする」。ひょっとしたら、アニマルセラピー的な効果もあるかもしれない。
ドクターフィッシュに美肌効果を期待する女性も多いのだろうが、田中進マネジャーは「この魚は、若い女性よりも角質の多いお年寄りを好みます。加齢のバロメーターになるかもしれませんね」。じゃ、さっき勢いよく私の足の周りに群がったのはどういうこと? 「記者さんは年相応だと思いますよ」とフォローしてくれたが、30代後半であのぐらいなのだから、シニアになったらもっと魚が群がり、さらに心地いいのだろうか。
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ドクターフィッシュは案外有名かもしれません。死んだ組織だけを食べる蛆と同じように医療効果が期待されます。ドクターフィッシュ風呂に入れば垢知らずになれるのでしょうかね。まあ入りたくありませんが。