担任教師の手料理で児童が食中毒です。新潟市の小学校で、栽培されたジャガイモを教師が皮つきのまま調理したため、これを食べた児童17人が食中毒になりました。
「ジャガイモの毒性についての知識とか認識が無かったり、あるいは甘かったりしたことが大きな原因だと思います」(新潟市立早通南小学校 古泉忠夫 校長)
児童17人が食中毒となったのは新潟市の早通南小学校です。今月21日、6年生の理科の時間に46歳の男性教師が校庭で栽培したジャガイモを調理し、児童と一緒に食べました。その直後に17人が腹痛などを訴えました。
新潟市保健所では、ジャガイモの芽や皮に含まれるソラニン類が原因と断定しました。
教師は、「芽の部分は折ったものの皮をむかずに調理したもので、新ジャガなので大丈夫だと思っていた」ということです。
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新ジャガというか。おそらく直射日光によってソラニンが出来てしまったと思われます。じゃがいもの毒といえば、芽の部分が一番有名ですが、実は皮にも存在します。古くなったり、直射日光を浴びたりして皮が緑化していたものは、ソラニンを大量にもっていますので剥きましょう。
なおソラニンは神経毒の一種で、神経伝達に働くアセチルコリンエステラーゼという酵素を阻害します。そもそも人の細胞は、アセチルコリンを用いて情報を伝達しています。伝達しおわるとアセチルコリンエステラーゼがアセチルコリンを分解して、終了です。しかしアセチルコリンエステラーゼが阻害されると、アセチルコリンはずっとその場にとどまることになり、細胞は過剰に興奮する状態になります。その結果、死亡してしまうこともあるわけです。
参考:ソラニン