2006年07月27日

癌の放射線治療で骨の内部の海綿状組織が失われていく

放射線治療が骨に有害

 癌患者の受ける1回分の治療線量に相当する放射線をマウスに照射すると、骨内部の海綿状組織が39%失われることが、米Clemson大学(サウスカロライナ州)の生物工学者Ted A. Bateman氏らの研究によって判明した。これにより、体重を支える骨内部の結合力が64%低下することになるという。

 今回の結果を直接ヒトに当てはめることはできないが、放射線治療を受ける癌患者や、宇宙飛行士の長時間飛行による放射線曝露に対する懸念を増大させる結果であると研究チームは指摘している。Bateman氏によると、骨の損失量は予想以上で、また予想よりはるかに低い放射線量で骨の損失がみられたという。この知見は医学誌「Journal of Applied Physiology」6月8日号に掲載された。

 今回の研究では、マウスに2グレイ(Gy)の放射線を1回照射(グレイ=単位質量当たりの物質や体が放射線によって吸収したエネルギー量を示す単位)。癌患者が受ける治療線量は1回につき1〜2Gyで、一連の治療で受ける総線量は10〜70Gyになる。照射を受けたマウスでは、外側を緻密な骨皮質に囲まれた海綿骨の損失がみられた。「骨皮質ではなく海綿骨が損傷を受けている点が興味深い」とBateman氏は述べている。海綿骨の損失により、骨の支持力が低下し、骨折しやすくなるという。

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 癌治療は仕方が無いとしても、宇宙のほうは心配です。放射線技師も大丈夫なのでしょうか?


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posted by さじ at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん
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