熊本県の70代男性が今月、ビブリオ・バルニフィカス感染症で死亡していたことが25日、分かった。
食べた魚介類が原因とみられ、県内ではほかにも数人が感染しているという。医療関係者らは、記録的な豪雨などが原因で海中のビブリオ科の細菌が増殖した可能性を指摘。注意を呼び掛けている。
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有名な「腸炎ビブリオ」とは親戚のようなものです。ビブリオ・バルニフィカスは2〜3%の濃さの塩分を好み、海岸の近くの海水中や海水と淡水が混じりあうような場所に住んでいて、海水の水温が15℃以上になると増えます。また、この菌は海水中や海の底に生きている魚や動物性のプランクトン、それに貝類、カニなどの節足動物に付着しています。
普通の状態ならば感染することはありませんが、免疫機能が弱い人や、肝硬変、肝臓がんなどの肝臓の疾患のある人、鉄欠乏貧血などで鉄剤を内服している人はハイリスクグループです。さらには、糖尿病の人、アルコールを大量に飲む人、喘息などの治療で使うステロイド薬剤を使用している人なども注意が必要です。